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Column

設計という仕事

この仕事に就きたいと思ったのは小学生の頃だった。

道路の拡張に伴う、家の建て替えの際に家づくりを見たことがきっかけだったと思う。と言っても自分が体験した分けでもないが少しづつ興味が沸いていったのであろう。よくありがちな理由ではある。

私は大分遠回りをしてこの仕事に就いたが、今となっては様々なことが活かされているように思う。

独立したいと昔から考えていた。何でも自分で考えてやりたいと思うこともあり、人に使われるのが得意ではなかったことも一つの理由として挙げられる。一番の理由はお客様に全力で寄り添いたいと考えたから。綺麗事のように聞こえるが、とても難しい。会社に所属していては、利益や様々なことを考えなければならないので時間が足りない。時間を掛ければ寄り添えるわけではないが、お客様の生活の起点となる場を少しでも快適に考えることはできると考える。何よりも自分の考えが誰にも縛られないことで、自由に満足いくまで考えられる。こうして私は子供を育てるかのように家を育てることができる。

設計という仕事はとても魅力のある仕事である。間取りはそこに住む方の使い易さや心の豊かさを感じてもらえる。人それぞれ異なるし、土地の環境も異なる為、間取りには時間をかける。平均的に20プランは提出し、少しづつ理想に近づけていく。そこに行きつくまでは眠るボツ案が山ほど生まれる。

外観も同様な作業。途方もないような大変な作業に思うが、案は尽きることなく出てくる。私にとって、とても楽しい時間。

独立してから、行きついてはいないが、私の頭の中で全てを同時に立体的に考えられるようになった。何とも説明するのは難しいが、内観や外観、間取りがリンクしていくような感覚と言えばいいだろうか。これにより図面を描くスピードは飛躍的に向上し、(もともと図面を描くのは早い方)お客様の心を掴むことができるようになったように思う。

でも、まだまだ進化の途中で、もっと早くお客様に満足いただけるように日々努力している。

このコラムを通じて少しずつ建築士に建ててもらう魅力を伝えていきたい。頑張って更新します。

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